刀語 第十一話「毒刀・鍍」

地上波での放送が、過日、最終回を迎えた刀語ですが、
滞っていた11話の感想を、まずは、書き留めておき隊ですー(> <*)


冒頭の場面、数百年の時を遡り、
虚刀流の開祖・鑢一根と、伝説の刀鍛冶・四季崎記紀との邂逅譚が。
七花のご先祖様は、その面差しや、
俗世から離れ、剣の道に真っ直ぐなところが、よく似てる感じ。


そんな一根に向かって、記紀が、
「葉っぱさえ切れねえみてえだがな」と、からかった刹那、
実際に、一根も空振りしてその通りになったのは、今にして思えば、
あれが、記紀の「予知能力」の一端だったのかな?と。


そして後半、七花との戦いの場面では、
自らが生んだ変体刀、数百年ごしの
「完成から完了の道のり」を、見届けるべく、
途中から予知をやめ、あえて無防備になって、
「七花八裂・改」を浴びたのかなと。。
「悪くない」という最期の言葉、そして、あの笑みを見る限り、
記紀は「鑢」の出来に、満足して逝ったみたいだけれど。。
それにしても、記紀化した鳳凰の豹変ぶり、
鬼気迫るラスボス感は、圧巻でした。



鳳凰と、右衛門左衛門の関係もまた、
最後まで気になったポイント。
双方の実力を、同じくらいと見立てる鳳凰に、
「当然だろう」と返す右衛門左衛門。
そして、呼称だけが異なる、同じ技を使う二人。
鳳凰亡き今となっては、「お前は私」という
両者の関係の仔細は、闇の中??




とがめにとって、憎いはずの真庭忍軍。
その一員であった人鳥をそのまま、旅籠に残した彼女の判断。
出来れば、生き延びて欲しいという、
思いもあったのかもしれないけれど。。
しかし、人鳥自身も訝しんでいた、
とがめのそんな変化が、結果的には、
より凄惨な結末をもたらしたと捉えることもできて――。
――ハッ、、あるいは、それすら彼女の奇策の一環だったとしたら、、
いや、まさか、そんな、、((((゚д゚;))))


「自身の手にも余る」という忍法を駆使して立ち向かった人鳥だったけれど、
運命崩しは、右衛門左衛門には無効。
「お前の運も、数百年後までは通じなかったようだ」ということは、
すなわち、炎刀・銃が、未来の技術を予知して作った刀であって、
人鳥は、それに敗れたということかしら。
そして、記紀は、人鳥との戦いも予知した上で、
12本目を、あのような特性の刀にしたのかしら。




刀集めの旅が終わったら、腹心として側にいてほしいという、
とがめの申し出と、それを受け入れた七花のくだりも、
今回、印象的だった場面のひとつ。
二人の間に長く横たわっていたわだかまり
最後の氷のひとかけらが、ようやく今回、
溶けた感じがしたのですが、、がー


刀集めの旅を通じて多くを学び、色々と変わった二人。
いよいよ終着点に辿りつこうとしていたところに
立ちはだかった、右衛門左衛門。


先手を打たれ、後手を返す間もなかったとがめ。
茶屋での一服。 茶柱が立って喜んでいた場面とか、
改めて見返すと悲しくなります、、(;_;)


こうして完了する、変体刀・鑢。
最後の完成形変体刀・銃とのぶつかり合い、
その行く末は果たして――。