刀語 第七話「悪刀・鐚」

八話放送を前に、七話の感想を書きまーす☆


半年前、姉に見送られた弟が、
今度は、姉を見送ることになるなんて(/_;)
前話のナレーションで、迎える結末は、
明らかだったけれど、
問題は、あのお姉ちゃんを向こうにまわし、
どうやって、また、どうして、そこに至るのか――(?_?)


七花の最終奥義の弱点克服。

とがめの奇策の発動。

七実の中の何かこう、、、「優しさ?」的な?


の合算の上にあの結末は成り立っていたのではと。
最後の「優しさ?」というのは、
ほかに、もっと相応しい言葉がありそうな気も。


と、「あとがたり」の方でも同様に、「優しさ」について
語り合われていて、ビックリしたのですが、
なるほど、姉の優しさは、対弟限定ですし、
結局は自分の目的を果たすためでもあって、
そういう意味で、エゴと言い換えられるかもしれませんね...。
七花の目からだと姉は、限りなく優しく見えるんだと思います。
そして、お話の途中で、
【 細谷さん&中原さん ←→ ゆかりん 】となる構図が、
とっても面白かったです(^^;


――と、結末にいたる、howの流れは、ともかくも、
whyの部分が、もうひとつスキっとしない感じも。
「殺されたかった」「それだけ」というのが、
とがめの見立てだったけれど。


弟が、虚刀流の当主に相応しい刀かどうか見極めるため、
と、同時に、
生まれ持った異能と体質から、
虚刀流を継げなかった、刀としての自分を
完全に諦めるためと、想像。
他の手段はNGで、やはり弟、もしくは父の手、
虚刀流によって、幕を引きたかったのかなー、と。
そして、最後の決戦で名乗る、
「流派なし」には、――七実としては
複雑な思いもあったのではと。


第七話を見終えてから、
改めて、ドラマCD「不問語」の七実パートを聴くと、
これまで彼女が取ってきた行動は、
決して支離滅裂ではなく、
また、刀の毒の影響とは別個に、
独自の死生観に基づいていて、
終始一貫していたのだなと、思わず唸っちゃった。


でも、やっぱり、
スッキリという気持ちからは遠し。
例えば、姉が望みを叶えるに至るまでに、
凍空を始め、どれだけの血が流れたかを思うと、
重苦しさは、拭えず。


冒頭、赤の際立つ残酷なシーンと、
途中、護剣寺を襲うゲームのようなシーン、
七実がやっていることは、まるで同じなのに、
こうも印象が変わってしまうのは、
おかしくもあり、恐ろしくもあり。。。
実際、彼女にとって他人とは、
草や、ゲームのキャラクターのような
認識だったのでしょうし。。。


そのあたり、旅に出てからの七花と七実の決定的な違いというか。
島にいた頃の七花は、姉以外の他人の区別がつかず、
そういった意味で、姉と大差なかったのが、
今や、姉が凍空を滅ぼしたことに対して、
ここまで感情を露わにするとは――。
それは、人としては当たり前の反応でも、刀としては異端。
姉もそんな弟には失望しつつ、心の何処かで僅かでも
羨望の念を抱いたりしていなかったかな、などと想像。


姉にも、七花にとってのとがめのような
所有者が居てくれたら、
このようなことには、ならなかったかも、
って思ったりもしました。


そして、短くなったとがめの髪を撫でる七花。
これまでと、2人の立ち位置が変わった感じ。
七実が、とがめの髪を切り落としたのは、弟への挑発の他、
彼にはもう、とがめの「教育」は不要
とのメッセージもあったのかも。
とがめの庇護からの脱却を促し、虚刀流の当主として、
一人前になれよという、あるいは、
もう一人前でしょう?ということかも。


そういえば、2人のシーンでいうと、
七花が七実の強さを、
とがめに隠していた理由を吐露するところとか
かわゆくてよかったです。
そして、それを聞いて、ツンデレるとがめもまた(*´ω`*)




こうして天涯孤独の身となった七花。そして、とがめ。
1人と1人が、出会って2人に(*´ω`*)
七花は茶化していたけれど、
父と姉を自ら手に掛け失った身に、
とがめの言葉は、何より力になったのではと。
刀として、人として、今回一層の成長を遂げ、
より折れにくく、強固でしなやかな刃を
身につけたのではと思うのでした。




そして、EDテーマを歌うのは七実
ようやく願いをかなえた、彼女の静かな歌声は、
どこか嬉しそうでもあり、悲しそうでもあり。。。


そして、歌が終わると、
幼少期の姉弟の微笑ましい光景が。
かつて、2人にもこんな時が...。
いつどこで、歯車は狂い、こんなことに...(;_;)